法人にした方が得なのか?

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法人にした方が得なのでしょうか?
法人として社会保険の負担があったり、最低税額があがったりするので、すべての人にとって得ではないですが、ある程度事業体として収益力が上がってきたら、法人の方が税金の面では得です。(営業のために会社という組織があるので、当然といえば当然ですね。)

「法人の方が得」な理由

  1. 課税される所得の額が圧縮できるから
  2. 経費の範囲が増えるから
  3. 書き入れ時と決算の時期を調整できるから
  4. 事業承継がしやすいから

1.課税される所得の額が圧縮できるから

個人事業主は領収書がないと経費が認められませんが、サラリーマンは領収書なくても所得計算の際に控除される金額(給与所得控除)があります。それで、会社を作って会社から給料をもらう形態にするだけで、かなり課税所得は小さくなります。

2.経費の範囲が増えるから

個人事業主はどれほど事業に打ち込んでいようと、税制面からすると人間としての生活を営んでいるとみなされます。人としてご飯は食べますし、着る物も住宅もあるはずです。それで事業に直接関係のないそうした個人の生活にかかる費用とされる部分は事業経費にはなりません。
一方、法人は個人と違って「食べたり飲んだり」することがありません。(従業員が食べたり飲んだりするだけです。)株主がOKを出せば法人は何をするにも基本的には事業のための活動になります。自然と経費の額が大きくなります。

3.書き入れ時と決算の時期を調整できるから

個人の確定申告は1月から12月までの一年分分を2/16-3/15に行うと決まっておりどんな事業をしていても同じです。3月に書き入れ時の事業でも、12月に書き入れ時の事業でも同じです。
3月に書き入れ時であれば、ひたすら3月に儲けて4月以降12月まで儲けたお金をある程度計画的に使ってから課税ですが、12月に書き入れ時ですと、儲けたらそれを使う前に税金を払うことになります。どうにもなりません。
しかし、法人であれば決算期を自由に定められます。計画的な利益の再投資がしやすくなります。

4.事業承継がしやすいから

平成20年5月の経営承継円滑化法成立以降、中小企業の法人の事業承継がされやすいように法律が整備されてきています。経営者が亡くなって相続税があるせいで会社を閉鎖するということが少なくなるように政策的に配慮されています。

※会社法という法律の下に活動するので、事務負担はどうしても増加します。また、役員報酬の支払い方や交際費など税務署から指摘を受けないように、法人の経理では気を遣わなければならない部分も出てきます。
事業承継税制については、まだ比較的新しい法律である故に、税理士でも適用に苦労する部分があります。
それで、顧問税理士とよく相談の上で会社経営されることをお勧めします。

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